唾液の分泌量が減少することにより、口の中が乾く状態をいいます。

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電話で説明を求られることは、日常診療の妨げとなりますのでおやめください。
よく見られる症状

・口が乾く(朝起きたときは誰でも乾いていますが、食事中も唾液が少なく、飲み込みにくい)

・唾液が出ない、出ても少ない。 (そのために常にネバつく)

・舌や唇や口の中がヒリヒリする (舌 唇 頬の粘膜に食物が触ると痛い)

・話しがしにくい(潤滑油としての唾液が舌の動きを助けてくれない)

・食べ物をうまく噛めないし、飲み込みにくい (液体で流し込まないと飲めない)

・味がよくわからない (口全体の生理機能が働かない)

・水を飲まないといられない


 原因

・ストレス(この原因がいちばん多い)
・薬の副作用(痛み止め 精神薬など多くの治療用薬剤は唾液を少なくします。)
口で呼吸する(口呼吸 鼻に疾患があると起こりやすい)
・食生活(ファーストフードが多くなり、良く噛んで唾液がでるような食事の仕方をしていない。)
・糖尿病 腎臓病などの代謝異常
・感染症 (唾液を作る組織に問題がある場合)
・ガンの治療で唾液腺に放射線治療を受けた場合
・更年期の症状の一部として
・加齢(加齢による唾液の減少は意外と少ないようです。)

口が乾く症状のなかには、「難病」といわれている病気がかくされています。
シェーグレン症候群といわれる自己免疫疾患です。その症状は、

  •  眼と口が乾く

  •  唾液がでない

  •  耳下腺(耳の下前にある唾液を作る組織)が脹れる

  •  涙が出ない

  •  眼の中がゴロゴロする(涙が少なくなるので、異物感が強くなる)

  •  まぶしい、

などがあげられます。

治療法
生活指導や対症療法が中心。(治療を希望される場合、数日前から生活状況を記入していただきます。
口の中の粘膜保護が必要なことから、保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、スプレーによる噴霧、(購入していただくことになります。保険診療適応外の薬剤)夜間の乾燥を防ぐ保湿用マウスピース(モイスチャーとトレー)、夜間義歯などを症状に応じて処方、投与、作製します。
その他
ガム療法、味覚刺激療法、唾液腺マッサージなど。
相談のみの対応をしてほしいという電話がよくかかりますが、口の中、歯の状態を診察していないのにそのようなことはできません。来院していただき、診察しないと対応できませんので、電話相談は一切受け付けておりません。診療の妨げになりますので、ご遠慮ください。